世界初のインスタントラーメンの歴史
終戦後の闇市で、一杯のラーメンを求めて屋台に長い行列を作る人々の姿を見た安藤百福は、日本人が麺類好きであることを実感すると同時に、この行列に大きな需要が隠されていることを感じました。
それから約10年後、事業に失敗して財産の大半を失った安藤は、無一文の生活から這い上がるため、長い間あたためてきたアイデア「お湯さえあれば家庭ですぐ食べられるラーメン」の開発へ向けて、その一歩を踏み出したのです。
自宅の裏庭に建てた小屋で、「お湯さえあれば家庭ですぐ食べられるラーメン」の研究をたった一人で始めた安藤。
麺を長期保存するにはどうやって乾燥させればよいのか。
また、お湯を注いですぐ食べられるようにするにはどうすればよいのか。
この保存性と簡便性の実現こそが、インスタントラーメンの開発における最も高い壁でした。
ある日のこと、妻が台所で夕食の準備のためにてんぷらを揚げていました。
てんぷら鍋の中で、熱い油の中に入れられた小麦粉の衣が、泡を立てながら水分をはじき出しているのを見た安藤は、「これだ!」とひらめいたのです。
早速、麺を油に入れてみると、水分が高温の油ではじき出されました。
ほぼ完全に乾燥した状態となった麺は、長期間経っても変質したり腐敗したりしません。
また、揚げた麺にお湯を注ぐと、水分が抜けた穴からお湯が吸収されて麺全体に浸透し、元のやわらかい状態に戻りました。
こうして、インスタントラーメンの基本となる製造技術「瞬間油熱乾燥法」にたどりついたのです。
今と昔で中身はほとんど変えていません。
発売当初はインスタントラーメンがどんなものか誰も知らなかったので、パッケージに卵型の透明な「窓」をつけて、中の麺が見えるようにしていました。
2003年5月
発売45周年を記念して「チキンラーメン」の麺にくぼみを付けてたまごをのせやすくした「たまごポケット」を開発。「チキンラーメン」をよりおいしく、より楽しく食べられるとして大人気となり、同年には当時の過去最高売上を更新しました。
2008年4月
「たまごポケット」が進化して、白身ポケットと黄身ポケットの2段になった「Wたまごポケット」へとリニューアル。たまごの黄身が中央に収まることで、たまごがずれて落ちることなく、見た目もきれいに調理することができます。また、原材料や栄養成分などの文字を見やすくしたユニバーサルデザインを採用しました。
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